2011年06月20日09:00 【トピックス】
日立建機 新型双腕機「ASTACO NEO」が、宮城県の震災現場で稼働
日立建機は、油圧ショベルの腕を2本持つ双腕機「ASTACO(アスタコ)」の開発を行っている。その新型である「ASTACO NEO(アスタコ ネオ)」を、東日本大震災で被害を受けた宮城県の震災現場に搬入し、がれきの撤去などの作業を実際に行ったと、17日に発表した。
新型双腕機
新型双腕機「ASTACO NEO」は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け、日立建機が開発した双腕仕様機だ。一人のオペレーターが左右のレバーを動かして、機械の右腕(主腕)と左腕(副腕)を操作する。コンクリートガラや鉄筋を主腕でつかみながら副腕で切断するといった同時作業を1台の機械で効率的に行うことができるため、解体・分別作業に威力を発揮する。
震災現場で稼動
この機会は5月、6月の2度にわたり、東日本大震災で被害に遭われた現地での復旧作業に貢献した。津波で押し流されたコンテナの解体や、折り重なったがれきを処理するため、つかむ・切る・移送するといった一連の作業を、1台の機械で行った。