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竹中工務店は剥離・回収・減容をワンストップで行う「吹付けアスベスト除去システム」を実用化

竹中工務店と朝日機材は、壁や天井などに吹き付けられたアスベストを効率的に剥ぎ取り、剥ぎ取ったアスベストの体積を減らして収集する「吹付けアスベスト除去システム」を開発した。

細かく仕切られた建物の狭い部位にも有効

本システムは、①剥離装置、②サイクロン式分離装置、③集塵機、④減容機で構成され、アストベストの剥離、回収から減容までをワンストップで行うのが特徴だ。人手による細やかな作業が可能で、2008年に開発した大型の「アスベスト処理ロボットシステム」では作業が困難だった、細かく仕切られた建物の狭い部位などにも有効。様々な部位のアスベストを広範囲に効率よく除去できる。
本システムは、現在解体工事が進められている旧ホテルプラザ(大阪市北区)の作業所で実証実験を行い、アスベスト剥離の作業効率5m2/hという効果を確認した。剥ぎ取ったアスベストを手で拾い集める作業も必要ないため、現在一般的に行われている手作業での処理(2.7m2/h)と比較し、約2倍の作業効率になる。また、剥離・回収したアスベストの容積を3分の1程度に減らすことができ、運搬コストや最終処分費用の削減も可能だ。

関連リンク

竹中工務店
http://www.takenaka.co.jp/

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