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戸田建設は超高層建物の解体工法「TO-ZERO工法」を開発

 

戸田建設株式会社は、超高層建物を安全で環境にやさしく解体する「TO-ZERO工法」を開発した。建物新築時の工程を逆回しするイメージで、解体階にタワークレーンを設置し、ビル最上階から順番に躯体を切断してブロック化し、タワークレーンで建物内部の開口を利用して降ろす解体工法だ。

建物の高さが高いほど効果大

超高層建物の解体工事では、粉塵・騒音が広範囲に拡散する恐れがあるため、解体階の周囲と解体階の上部まで囲う解体工法があるが、TO-ZERO工法では柱・梁・床は粉塵・騒音の少ない新工法で切断・分割を行う。そのため、解体階の上部まで囲う必要がなく、外壁解体時の飛散落下防止のために解体階の外周を囲うだけで、大がかりな囲いを必要としない。この工法では、CO2を発生せずに躯体の切断・分割が可能。さらに、スラブをブロック化する際に斜め切断工法を採用することで、下階に支保工の設置が不要となる。高さ115mのビルの解体計画で、従来工法と比べ工期30%短縮、コスト5%削減することが可能となった。本工法は100m以上の建物に適用することで工期短縮、コスト削減に非常に有効であり、建物の高さが高いほど効果が大きくなる。

関連リンク

戸田建設株式会社
http://www.toda.co.jp/index.html

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