2012年01月25日10:00 【トピックス】
日立建機はEX5600-6、EX2600-6超大型油圧ショベルを発売
日立建機株式会社は、世界の大規模鉱山現場などで稼働する超大型油圧ショベルEX5500-6およびEX2500-6をモデルチェンジし、作業能力などを向上させたEX5600-6、EX2600-6 (いずれもエンジン式)として、2月1日に発売すると発表した。
積込時間の短縮により作業能力が大幅に向上
バックホウタイプのEX5600-6、EX2600-6は、実績ある従来機の設計思想を踏襲。フロント(腕)をショートリーチ化した上でバケット容量を、EX5600-6では従来の29m3から34m3に、EX2600-6は15m3から17m3に大容量化していて、構造物の信頼性や耐久性を確保しながらエンジン出力をアップし、従来機と同等のサイクルタイムでの大作業量化を実現している。これによりバックホウタイプのEX5600-6の場合、積載質量220t級ダンプトラック(当社EH4000ACⅡクラス)に、従来機の5杯積みから4杯積みで積荷の満載が可能となり、積込時間の短縮により作業能力が大幅に向上した。
なお、機械式電動ロープショベルと比較して稼働作業の汎用性に優れている点、および既存の電力供給設備が使用可能な点を受けて、主にロシア・CIS、中国向けに出荷台数が堅調な電動式超大型油圧ショベルについても、550・250t級のモデルチェンジを順次行いシリーズの充実化を図るとともに、昨今の原油価格上昇に関連して相対的に低コストの電力が得られる稼働現場にはこれをセールスポイントとして、新規開発鉱山や北中南米等への拡販を図っていく。
販売目標は、2機種合計で、エンジン式と電動式を合わせて年間100台を見込んでいる。