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西松建設はセメントを用いない環境に優しい新製品(ジオポリー)を開発 ~実構造物の外構に初適用~

 

西松建設(株)は、日本興業(株)、一宮一夫教授(大分工業高等専門学校)、池田攻名誉教授(山口大学)と共同で、セメントを用いない環境に優しい新材料(ジオポリマー)の研究開発を積極的に進めている。
その成果の第一弾として、ジオポリマーを用いた外構ブロック(製品名 ジオポリー)を製品化した。今回、環境活動に積極的な「さぬき市」の理解・協力を得て、「平成22~23年度志度小学校校舎改築工事」の外構にジオポリーが初適用された。

ジオポリマーとは

ジオポリマーとは、産業副産物であるフライアッシュ、高炉スラグ微粉末を特殊な溶液で固化させた新材料。ジオポリマーで構造物を建設した場合、セメントで建設するより80%程度二酸化炭素を削減できると試算されていて、次世代のコンクリートとなりうる可能性を有している。また、フライアッシュや高炉スラグ微粉末以外にも、都市ゴミ焼却灰溶融スラグや下水汚泥溶融スラグなども使用でき、産業副産物の有効利用や廃棄物のゼロエミッションの観点からも優れた技術だ。

ジオポリマーの特徴

①セメントで構造物を建設する場合に比べ、二酸化炭素を80%程度削減できる。
②フライアッシュや高炉スラグ等の産業副産物の有効利用が図れる。
③圧縮強度は、セメントコンクリートと同レベルまで発現可能である。
④固化成分にCaが少ないため、酸に対する抵抗性が高い。
⑤アルカリ骨材反応が発生しにくい。

今後の展開

ジオポリマーは、セメントと異なる多くの特性を持っている。西松建設ではジオポリマーの特性を活かした新しい技術の研究開発を進めていく。

関連リンク

西松建設株式会社
http://www.nishimatsu.co.jp/

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