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西松建設は覆工コンクリート打設「マイスタークリート工法」を確立

西松建設は、トンネル覆工コンクリートの打設方法「マイスタークリート工法」を確立したと、11月29日発表した。

従来の打設は施工技術者の経験と判断だった

従来のトンネル覆工コンクリートの打設は、側壁から肩部に関しては検査窓から投入したコンクリートをバイブレータで締固めながら打上げ、その後は天端の吹上口から吹上げて充填を図るものだった。特に、天端部の打設における締固めは検査窓からバイブレータが届く範囲を人力で行っており、充填確認も担当者の目視および経験に頼っていた。また、空洞の発生原因となる余剰エアやブリーディング水に関しては、褄型枠の隙間や丸孔等から自然に排出させていた。このように、覆工コンクリートの完成品質は施工技術者の経験と判断に負うところが多々あった。
「マイスタークリート工法」は同社が培ってきた経験を活かした上で、より均質で高品質な覆工コンクリートを打設することを目的として確立したものだ。

マイスタークリート工法の特徴

マイスタークリート工法の特徴は、①側壁打設と同様な締固めをより高い位置まで行うための肩部吹上口の増設、②圧力センサーで管理されたコンクリートの加圧充填と引抜きバイブレータによる締固め、③覆工背面の凹凸に起因する残留エアおよびブリーディング水の強制排出を目的とした吸引チューブの設置であり、当社のトンネル覆工コンクリート打設に対するノウハウを十二分に活かした工法となっている。特に、③の吸引チューブを用いた施工法は本工法の核となるものだ。

関連リンク

西松建設株式会社
http://www.nishimatsu.co.jp/

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